サグレド宮殿の寝室
Stuccowork probably by Abbondio Stazio Swiss
and Carpoforo Mazzetti Tencalla Swiss
スタッコと木造彫刻で装飾されたこの絢爛豪華な寝室は、現存するこの同時期の室内装飾の中でも最も優れた作例のひとつです。装飾のない壁面は、17世紀に織られたブロカテル(浮き織り錦)がかけられています。控え間には丸まるとした優美なキューピッドが各所に配置されています。キューピッドたちは、コリント式の縦溝彫りの付け柱を持つエンタブラチュア部分から飛び出している者、ガスパーレ・ディジアーニの手による「夜」に対する「暁」の勝利を描いた金箔額縁入りの絵を持っている者、寝台のある小部屋の入り口を戯れながら守っている者など、思い思いの姿で描かれています。部屋の壁は、下部に赤白の大理石が使われた腰羽目板で飾られ、壁のくぼみの床は製作当時の寄木細工が今も残っており、全体的に軽やかな雰囲気をかもし出しています。
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