香炉
アラビア半島南西部
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紀元前1千年紀から紀元 6世紀の間にアラビア半島南西部に興った諸王国は、アラビアと地中海沿岸諸国との香料の交易を支配し、莫大な富と権力を得ました。香料がアラビア半島南西部の宗教的儀式で重要な位置を占めたことが、この青銅の香炉からうかがわれます。アイベックスとヘビは生殖能力と繁殖力を象徴する力強い魔除けのシンボルであり、この地域で信仰されていた神々とよく結び付けられていました。円盤と三日月のマークは、主神の月の神を表していると思われます。
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