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アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ (1743–1794年)とその妻 (マリー・アンヌ・ピエレット・ポールズ、(1758–1836年)の肖像画

1788
On view at The Met Fifth Avenue in Gallery 633
18世紀の肖像画の最高傑作のひとつであるこの作品は、ダヴィッドがフランス新古典主義の旗手としてもてはやされていた頃に描かれたものです。ラヴォアジエは酸素、火薬、及び水の化学成分の先駆的研究で最も知られており、その理論は妻が制作した挿絵入りの『化学原論』(1789年)として出版されています。 妻はダヴィッドの下で学んだとされています(左手の肘掛椅子に彼女による素描のポート フォリオが置かれています)。火薬担当長官としてラヴォアジエは政治的スキャンダルに巻き込まれたため、1789年のサロン・ド・パリへのこの作品の出展は取り消されました。革命政府への貢献にもかかわらず、彼は1794 年にギロチンで処刑されました。

Artwork Details

Object Information
  • 題: アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ (1743–1794年)とその妻 (マリー・アンヌ・ピエレット・ポールズ、(1758–1836年)の肖像画
  • アーティスト:

    ジャック=ルイ・ダヴィッド フランス、1748–1825年

  • 月日: 1788年
  • 手法: キャンバスに油彩
  • 寸法: 259.7 x 194.6 cm
  • 提供者: エヴァレット・ファーヒーに敬意を表し、購入、チャールズ・ライツマン夫妻より助成、1977年
  • 受け入れ番号: 1977.1
  • Curatorial Department: European Paintings

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Cover Image for 5020. アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ (1743–1794年)とその妻 (マリー・アンヌ・

5020. アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ (1743–1794年)とその妻 (マリー・アンヌ・

Jacques Louis David, 1788

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語り:ジャック=ルイ・ダヴィッド(Jacques-Louis David)は化学者と彼の学問の女神である妻と二人の肖像画を1788年に制作しました。

キャサリン・べジャー(KATHARINE BAETJER):アントワーヌ=ローラン・ラヴォアジエ(Antoine-Laurent Lavoisier)は優秀な化学者で著名でした。酸素や水の成分の研究では先駆者でもありました。この作品を描いた翌年の1789年には、ラヴァアジェは重要な化学書を出版したのです。彼の妻は若くしてラヴァアジェに嫁ぎ、この作品が描かれた当時は30歳でした。彼女はジャック=ルイ・ダヴィッドの弟子であったと言われており、この作品でも彼女の絵を挟んだポートフォリオが見えます。夫の化学書の挿絵は彼女の制作であることがわかっています。

ラヴァアジェ夫妻の関係は、三角形の構図からも一部うかがい知ることができます。夫の足はななめに伸ばされ斜め構図はさらに強調され、妻に向けた夫の視線にも現れています。美術館の人間は、来館者に対して自分たちが最高のものを持っていると言いたがるものです。それは正しいこともあれば、間違っていることもありますが、私は、この作品に関しては新古典主義肖像画のなかでは世界最高だと、自信をもって言えます。

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