音声ガイド
127. フェルメール、「窓辺で水差しを持つ女」
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ヨハネス・フェルメールは、レンブラントと同時代の17世紀に、この輝くような絵を描きました。現在存在が確認されているフェルメールの作品は、36点しかなく、そのうち5点が、当館に収蔵されています。
フェルメールは、女性のいる静かな部屋の絵で、最も良く知られる画家であり、家庭的な世界の簡素な場面に、詩的な真実味を示しました。女性の頭と肩を覆うきびきびした白い布地と、光が部屋に入る様子を丹念に描いていることにご注目ください。壁をほんのりと照らす明かりから、光が水差しと洗面器に当たってきらりと輝く様子まで、フェルメールには、光のすべての微妙な視覚的効果を捉える技量、そして見る者を魅了する才能があります。構図は精巧に構成され、すべての要素において完璧なバランスがとれています。そしてそれは、完全に独立した空間のように見えると同時に、オランダから遠く離れた場所も示唆しています。壁に掛けられた地図は、広い世界を暗示し、テーブルに掛けられた絨毯は、トルコからの輸入品です。
次の展示物は、ヨーロッパから遠く離れた古代の中近東へと私達を運びます。グレート・ホールのバルコニーへお進みください。