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ディオニュソスの勝利と四季を描いた大理石の石棺

ca. 260–270 CE
On view at The Met Fifth Avenue in Gallery 162
葬送儀礼の美術の出色の作例であるこの石棺は、おそらく裕福な死者のためにローマで彫られたものだと思われます。側面と前面には40を超える人物と動物の像が高浮彫りで表されています。中心にはディオニュソスがヒョウに乗り、左から冬、春、夏、秋の四季を象徴する4人の人物に挟まれています。これら5人の中心人物の周りには、他にバッカスに関連する人物や儀式の品がすべて縮小されて彫られています。丸い両端には、大地と水を人格化したものなど、別の大きな人物のグループが表されています。

Artwork Details

Object Information
  • 題: ディオニュソスの勝利と四季を描いた大理石の石棺
  • 時代: 帝国時代後期
  • 月日: 紀元260年–270年頃
  • 文化: ローマ
  • 手法: 大理石
  • 寸法: 86.4 x 215.9 x 92.1 cm
  • 提供者: 購入、ジョセフ・ピューリッツァー遺贈、1955年
  • 受け入れ番号: 55.11.5
  • Curatorial Department: Greek and Roman Art

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Cover Image for 115. ディオニュソスの勝利と四季が彫られた大理石の石棺

115. ディオニュソスの勝利と四季が彫られた大理石の石棺

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死者を追悼することは、歴史を通して、芸術活動の中心的機能のひとつでした。このツアーの最初にご覧いただいた、ペルネブの墓を思い出していただければおわかりいただけると思います。今観ていただいている、彫刻で装飾された石棺は、あのエジプトの墓のおおよそ2600年後に、古代ローマで作られたものです。

古代ローマの習慣によると、この石棺は、地上の小さな建物に収められたと思われており、その建物は、死者が埋葬された後も人が出入りできるものでした。死者を偲ぶために訪れた親族は、この石棺を見て、その立派な芸術性に感心したと思われます。大理石の浮き彫りが非常に深く、人物像の周りに、まるで丸彫りの彫刻であるかのような、複雑な陰影を作り出しています。中央のヒョウにまたがった人物は、大勢の浮かれ騒ぐ人たちの間を凱旋する、酒の神様、ディオニュソスです。この祝宴には、40を超える人物と動物の像が含まれています。ディオニュソスの両側に見える4つの全身像は、四季を象徴し、この大騒ぎが常しえ(とこしえ)に続くことを示しています。

この石棺が彫られたのは、紀元3世紀末でした。その頃のローマ帝国はまだ、現在のイギリスからメソポタミア、ドイツ、リビアをまたぐ地中海全域を支配していたとは言え、衰退期にありました。先に観ていただいたエジプトのデンジュール神殿は、ローマが属州としてエジプトを統治していた、この時代に建てられたものです。

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