ファルネーゼ宮のテーブル
Designed by Jacopo [Giacomo] Barozzi da Vignola Italian
Marble piers carved by Guglielmo della Porta Italian
Pietre Dure top attributed to Giovanni Mynardo (Jean Ménard) French
この重厚なテーブルは、ローマにおけるルネッサンス全盛期の様式を如実に表しています。この作品の製作に関わったそれぞれの職人の役割は定かではありませんが、デザインを担当したのはヤコポ・バロッツィ・ダ・ヴィニョーラ(イタリア、1507–1573年)だと考えられています。彼はローマのファルネーゼ宮の貴賓室の贅沢な内装を手がけ、この豪華なテーブルもその装具のひとつでした。1525年から1582年までイタリアで活動したフランス人のジャン・メナードの手によるテーブル面は、中心のエジ プト産の雪花石こうの「窓」の周りにさまざまな大理石や半貴石を嵌め込んだピエトラ・ドゥーラ(「硬い石」の意)で装飾されています。大理石製の脚部の彫刻は、おそらくギレルモ・デラポルタ(イタリア、1515–1577年頃)と指導下の宮廷の職人によるものと思われます。フラダリの装飾はファルネーゼ家の標章であり、脚部には枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼの紋章が彫り込まれています。
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