ビシュヌ神像
インド、タミル・ナドゥ
このどっしりとした大規模彫刻は、メトロポリタン美術館の南アジア美術コレクション最大のものであり、パーンディヤ朝の美術品として貴重な作品です。パーンディヤ朝は、パッラヴァ朝と並んで南インドで初めて大規模な寺院建築を行った王朝です。ヴィシュヌ神は威厳がありながらもくつろいだラリターサナというヨガの姿勢で、獅子の彫刻が施された王座に座っています。ヒンズー教におけるヴィシュヌ神の役割は、人間の世界に秩序を回復させ、森羅万象の安定を脅かす悪と戦うことです。当初は左上の手に戦いで吹き鳴らすホラ貝を持ち、右上の手に円盤、そして右下の手はアバヤ・ムドラーの手印を示していました。
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