5月の絵

Paul Klee German, born Switzerland

On view at The Met Fifth Avenue in Gallery 912

パウル・クレーは、ドイツ人建築家ウォルター・グロピウスが1919年に創立した美術学校「バウハウス」の主要メンバーでした。バウハウスは建築、彫刻、絵画を統合された芸術表現に融合することを提唱していました。ワイマールにあったバウハウスは1924年12月に廃校となりましたが、1925年春にデッサウで再開しました。クレーが《5月の絵》と題したこの作品が完成したのは、ちょうどこの頃だったと考えられます。《マジック・スクウェア》と呼ばれるシリーズに属するこの作品は、1914年にチュニジアに滞在した際、クレーが描いた風景画を正方形に分割した水彩画を原点としています。さらにこのシリーズは、バウハウスでの教師時代に触発を受け、以来彼の最大の関心であった色の法則とも結びついています。この作品では、七色の虹の色や、異なるトーンのグレーで彩られた歪んだ石のような形が抽象的なモザイクを構成しています。1911年、クレーはミュンヘンで(49.70.42)を描いた隣人のワシリー・カンディンスキーと知り合い、後年デッサウにおいてクレーとカンディンスキーは、グロピウスが建てた2家族用の教員住宅のひとつで共同生活を送りました。

May Picture, Paul Klee (German (born Switzerland), Münchenbuchsee 1879–1940 Muralto-Locarno), Oil on cardboard

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