始まり
Max Beckmann German
ベックマンは1946年にアムステルダムでこの絵の制作に着手しましたが、1947年にアメリカへ移住し、2年後に現地で作品を完成させました。《始まり》は、ベックマンが生涯に制作した10作の3枚組の作品の8作目で、幼少期をテーマとしています。右の授業風景では、いかめしい顔の教師が生徒たちを見下ろしています。左のパネルでは、王冠をかぶった少年が、窓の外の盲目のオルガン弾きと、その音色に誘われて現れた天使の聖歌隊を見つめています。中央には、屋根裏部屋でパイプでシャボン玉を吹く少女や、将校の制服を着て木馬に乗る男の子、逆さまにぶら下がっている「長ぐつ靴をはいた猫」が描かれています。
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