観音菩薩と執金剛神を傍らに控えた着座釈迦像
インドネシア、ジャワ
個別に鋳造された7つの部分から成るこの像は、現存するジャワの青銅作品のうち、最も精巧なつくりのものです。中心の像は掲げた手が説法の印相を示していることから釈迦牟尼(歴史上の仏陀)またはその超越的な現れである大日如来を表していることが分かります。中心の台座から突き出る獅子は、釈迦の氏族名を表しています。左側に座っている観音菩薩をナンディン(子牛と雄牛が合体した乗り物)が支えており、右側の執金剛神にはマカラ(ワニと象が合体した神話の動物)が付き添っています。三体の仏像の細身の体と痩せた顔は、初期東ジャワ期に特有のものです。
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